Q.任意売却の査定に必要な時間、手筈を聞きたいです。留守中でも行って頂けますか?また、査定後売却までの間生活はそのまま行っても大丈夫なのでしょうか?
A.通常の不動産売却であっても、任意売却であっても不動産の査定の仕方や査定までの所要時間自体にに違いは出ません。しかしながら、任意売却と言いましてもその背景は必ずしも一律ではありませんので、任意売却として不動産を売却する理由を明確にしなければなりません。
任意売却として不動産を売却する場合の代表的な理由としては「離婚」や「住宅ローンの返済に滞りが生じる」です。
離婚による不動産売却の場合、弁護士の方が関係する事がしばしばあります。
住宅ローンの返済に滞りが生じる恐れがあるとして、不動産を売却する場合は金融機関の方と密に連絡を取っていかなければなりません。なぜならば、一定期間内に不動産売却が成功しないと競売の対象になってしまうからです。
もちろん留守中でも不動産の査定を行うことはできますが、家屋を見た場合と家屋を見ていない場合とでは、金額に開きが出てくることもしばしばありますので、この点は注意しておく必要があります。
そして、売却活動が開始となった後であっても、不動産売買契約に至るまでは今まで通り自宅で生活をすることが可能です。
不動産の売却査定としては以下のような手順となります。
不動産会社の選定
複数の不動産会社から査定を依頼することもできます。不動産会社は、その地域の不動産相場や市場動向に詳しいため、正確な査定を行うことができます。
現地調査
不動産会社の担当者が、実際に物件を調査します。その際には、建物の構造や設備、周辺環境、物件から最寄り駅までのアクセスなどを確認します。また、土地の形状や面積、立地条件なども調べます。
査定額の提示
不動産会社は、調査結果に基づいて、査定額を算出します。その額を売主に提示します。
所要時間については、物件の状態や立地条件によって異なりますが、机上査定の場合は最短だと1日、訪問査定の場合は1週間程度時間がかかることがあります。
不動産売却査定時の準備としては、土地や建物に関する書類を整理しておくことをお薦めします。
具体的には、固定資産税納付書、建物の間取りが分かる平面図や構造図面、設備のメンテナンス履歴などです。
これらの書類を事前に用意しておくことで、査定のスムーズな進行が期待できます。
スムーズな不動産売却進行が良き不動産売却に繋がっていく事を期待しています。
株式会社日興管財
宅地建物取引士
熊谷 求