空室対策だからと言って特別なことをするのではなく、毎日の生活の中でオーナー自身が「これは便利だ」、「清潔感があって良い」、「こんなのは嫌だ」と思える物にこそ本当の空室対策のヒントが溢れています。

清潔感が無い物件に人は寄ってきません。

例えば、玄関でよく見かけるシューズボックス。梅雨の時期になるとシューズボックス内にある靴がカビだらけになってしまうことがあります。シューズボックス内に充満した湿気と靴に付いた汚れが仲良くなってしまうからです。実際に行った対策として、シューズボックスを廃棄して玄関に可動式の棚を付けました。その棚には何をおいても良いですね。もちろん靴をおいても良いし、ちょっとした植物をおいても良いですね。靴と湿気をシューズボックス内に閉じ込めておかないことで、カビの発生を防ぐことができます。カビだらけの靴は嫌だ！という発想が結果として便利さと清潔感を作ってくれた好例です。家賃を全く下げていませんし、むしろ、今後は少し上げても良いだろうとさえ思っています。

日常生活であなたが「嫌だ！」と思う事はなんですか？その「嫌なこと」を賃貸物件で解消できた時、満室状態と仲良くなれることをお約束します。

賃貸アパートや賃貸マンションの運営は１つの事業です。事業である以上、物件のオーナーは経営者と同じです。経営者である以上、事業を戦略的に行う必要があります。

あなたは本当に戦略的に空室対策を取っていますか？

ユーザーの声に耳を傾けていますか？

時代に合わせた投資を行っていますか？

ただ室内の壁紙を貼り変えたり、畳を新しくすることは空室対策ではありません。それは単なる自己満足です。

ユーザーが賃貸物件に何を求めるのか研究したことはありますか？日常生活であなたが「これは良い」と思う事はなんですか？そのようなことを積み重ねていくのが本当の空室対策なのです。

さんざんやりつくして、それでも空室が埋まらないという事であれば、最終的に家賃を下げるという選択肢を取っても仕方がないですね。

家賃を下げるというのは究極的かつ最終手段なのです。

あなたは本当に空室対策を考えていますか？真剣に満室にしたいと思っていますか？

賃貸アパートや賃貸マンションの運営は１つの事業です。

まさか、事業を勘で行っていませんよね？

今までの経験を生かせる時は、思いっきり生かしてください。でも今後もそのままで大丈夫ですか？

もっとユーザーの声に耳を傾けてみましょう。データを使いましょう。データはあらゆるところにあって、簡単に見つけられます。

現在の人口。今後の人口の推移。世代毎に異なる要望・・・。物件のコンセプトやターゲットによって、取るべき空室対策は異なってきます。

ユーザーからの「なぜこのような仕様にしたのか？」といった問いに、つまづくことなく合理的に説明することができれば、空室対策は成功するでしょう。