相続した土地を売りたいけど権利証が見つかりません。どうしたらいいでしょうか?|宮城県仙台市若林区、宮城県宮城郡利府町、宮城県石巻市、宮城県東松島市の不動産売却

Q.親が他界しました。狭いのですが土地付きの家屋を所有していました。自分が住んでいる場所から離れており売却を考えています。 以前に家で整理していたのですが権利証は見つかりませんでした。 この場合新たに権利証を発行してもらわないと不動産屋さんと交渉、売却はできませんか?

A.これは多くの方からいただく質問です。
不動産の売却にあたり、権利証が見つからない場合であってももちろん不動産売却を進めることはできます。ですが権利証の再発行はなされませんので、司法書士によって権利証に替わる書類を準備してもらうことになります。

まず、権利証を紛失した場合には、直ちに所在不明届を提出しましょう。所在不明届は、不動産の売買登記をしている登記所に提出する必要があります。この届出により、紛失した権利証が不正に使用されないようにすることができます。

次に、所有者としての権利を証明する書類や証拠など、権利に関する情報(例えば、過去の契約書、請求書、納税証明書、相続手続きの文書など)や権利証に関する情報を集めることが重要です。売却時には、権利証の番号や発行日、所有者の氏名などが必要となります。そのため、権利証のコピーがあれば大変助かりますが、ない場合でも登記所に相談してみましょう。登記所では、権利証の紛失に関する手続きや必要な書類の提出方法などを教えてくれるでしょう。

また、紛失した権利証に代わる書類である代書証明書を取得することもできます。代書証明書は、登記所で手続きを行うことで発行されます。ただし、手続きには手数料や時間がかかることもありますので、余裕を持って手続きを進めるようにしましょう。

最後に、権利証の再発行を依頼する方法もあります。再発行のためには、特定の書類や手続きが必要となる場合がありますので、登記所に相談してみましょう。再発行には一定の費用がかかる可能性もありますが、不動産の売却には権利証が必要不可欠ですので、必要な手続きを適切に進めるようにしましょう。

権利証を紛失してしまった場合でも、しっかりと対処すれば問題なく不動産の売却を進めることができます。登記所の指示に従い、必要な手続きを丁寧に進めていくようにしましょう。

●利証が見つからなくても不動産売却は可能か?

不動産を売却する際、一般的には権利証が必要とされます。しかし、時には権利証が見つからないという状況に陥ることもあります。では、権利証が見つからなくても不動産売却は可能なのでしょうか?

実は、権利証がなくても不動産売却は可能です。不動産売却には、権利証以外にも様々な要素が関係しています。例えば、登記簿謄本や売買契約書、収益情報などが重要な要素となります。

まず、登記簿謄本は不動産の所有権や抵当権などの情報が記載された資料です。権利証がなくても、登記簿謄本で不動産の権利関係を証明することができます。不動産売却時には、登記簿謄本の提出が求められることが一般的です。

また、売買契約書も重要な要素となります。売主と買主間で合意された内容が明確に書かれた契約書があれば、権利証がなくても売却が可能です。売買契約書は、不動産の引き渡し日や価格、条件などが記載されており、法的な拘束力を持ちます。

さらに、不動産が収益物件の場合、収益情報も不可欠です。将来の収益性や運営状況などが詳細に記載された収益情報は、不動産の価値や売却の可否を判断するために重要な要素となります。

ただし、権利証がないために売却が困難な場合もあります。買主側が慎重な判断をする可能性が高くなりますし、金融機関による融資の際にも影響を及ぼすことが考えられます。

要するに、権利証が見つからなくても不動産売却は可能ですが、権利証以外の資料で不動産の権利関係を証明する必要があります。売主と買主の間での信頼関係や収益物件の詳細な情報が重要な要素となります。しかし、権利証がないために売却が困難になることも念頭に置いておく必要があります。

宮城県で昭和60年創業
株式会社日興管財
宅地建物取引士
熊谷 求