以前のコラムに出てきた不動産の売却時における机上査定と訪問査定。この2つは実際どう違うのかを今回は見てみたいと思います。
机上査定(簡易査定と呼ぶこともあります)というのは、その土地や建物の立地や路線価周辺物件の取引事例など、実際の過去の成約事例を参考に、現地調査をすることなく価格を算出する査定方法です。
訪問査定というのは、机上査定の内容に加えて、現地に赴いて土地や建物をチェックした上で価格を算出する査定方法です。実際にその土地や建物を見て価格を算出するため、過去のデータだけではなく、日当たり状況やシロアリの被害、前面道路との高低差といった、実際に現地を見てみないと分からないような個別の事情を確認して査定を行うので、より細やかな査定結果を得ることができます。
最終的には査定を請け負う不動産会社やその担当者が査定をする時にどのようなことに重点を置いているかということがポイントになってきます。
弊社においては不動産の売却査定をする場合には、接道状況と築年数に重きを置いて査定をするように心がけています。
まずは、その地域のおおよその価格を把握し、個別的には接道状況を確認します。
築年数が分かれば新築当時の建築単価(あくまで標準価格ですが)を知ることができ、最終的に土地と建物それぞれの価格を知ることができるからです。
ただし、一戸建ての場合は、個別事情が強く反映されていることが多いので、そのようなことも加味したほうが良いだろうとも考えています。
もし今、「査定をしてもらおうかな」とお考えの場合は、不動産会社に対してどういうことを重視して査定を行うのか聞いてみるのも良いですよね。
その質問に即座に返答が返ってくるようであれば、そのような不動産会社は心強いなと感じるのではないでしょうか。
ではまた!
宮城県で昭和60年創業
宮城県知事(2)6160号
株式会社日興管財
宅地建物取引士
熊谷 求