Q.戸建て不動産を一般媒介で売却中なのですが、契約希望の方が現れた場合その時点でいきなり仲介不動産屋から連絡がくるものなのでしょうか?それまでは、こちらはひたすら待つものなのでしょうか?まだ、売り出したばかりですが、一般的な展開を知っておきたいです。
A.一戸建ての物件を売り出した後は、基本的には売主様は不動産仲介会社の担当者からの物件見学の連絡を待つことになります。
今回はちょっと細かく売出中の流れを解説していきたいと思います。
▼広告
不動産会社間でのやり取りやポータルサイト、SNSを通じて、物件の情報を広めていきます。写真や物件の説明文を含む魅力的な広告を作成し、潜在的な購入希望者にアピールします。
▼見学と内覧予約
興味を持った方が物件を見学するため、内覧予約が入ります。不動産仲介会社の担当者は日時を調整し、見学希望者に物件の特徴や条件について案内し、質問に答えます。
▼価格交渉と契約条件の調整
興味を持った購入希望者が現れた場合、価格交渉が行われることがあります。購入希望者との間で物件価格や契約条件について交渉し、売主様とお客様が納得した場合は契約に進みます。
▼不動産売買契約書と重要事項説明書の作成
価格や条件の交渉が完了したら、不動産会社の担当者が売買契約書を作成します。不動産売買契約書や重要事項説明書には物件の詳細、価格、引渡し日、条件などが含まれます。
▼契約締結と手付金の支払い
売主様と買主様が不動産売買契約書に署名・捺印し、不動産仲介会社の担当者が署名・捺印を確認します。この時、買主様は手付金を売主様に支払います。手付金は購入希望の意思を表すものであり、後の売買トラブルを防ぐための証拠の一つともなります。
▼住宅ローンの申請と審査
買主様が住宅ローンを利用する場合、ローン申請手続きが行われます。買主様は必要な書類を金融機関に提出し、金融機関による審査を受けます。審査が承認となれば、ローンを受けることができるようになります。
▼決済の準備と物件引渡し
不動産売買契約の成立後、引き渡し日を確定します。引渡し前に売主様は物件の引き渡し準備を行い、買主様は引き渡し前に最終的な内覧をすることができ、引渡し前の物件の状態を確認します。
▼残代金の支払いと登記手続き
引渡し日に、買主様は残代金を売主様に支払います。一般的には、司法書士が所有権移転登記書類の確認をし、その後、不動産仲介会社の担当者のリードの下、資金移動が行われます。売主様は引き渡しの手続きを完了し、所有権を買主様に移転します。
これらの手続きを経て、一戸建を含む不動産の売買契約の一切が完了します。契約までの流れは個別の状況によって異なる場合がありますので、その都度、不動産仲介会社の担当者に確認しながら進めていく事になりますので、ちょっとでも気になる事があれば、聞いてみることをおすすめします。
あなたの不動産売却が良い取引となるよう期待しています。
株式会社日興管財
宅地建物取引士
熊谷 求