前回の一戸建ての訪問査定時に続き、マンションの訪問査定時にはどういうところを見られるのでしょうか?また、その時の注意を教えてくださいとの要望がありました。
一戸建ての時と同じように、不動産売却において、訪問査定というのは非常に重要です。
査定には机上査定と訪問査定がありますが、今回も訪問査定とはいかなるものなのかという事に焦点を当ててお伝えしたいと思います。
訪問査定というのは、不動産会社の担当者が実際に査定依頼のマンションを訪れて、内装の状態や過去の修繕履歴などをヒアリングをしながら、不動産の価格を出していきます。
では、実際の訪問査定時においてはどのような事がチェックされるのかを見ていきましょう。
一戸建ての時と同じように、訪問査定だからと言って、ハウスクリーニングを行うなどして、特別奇麗にしておく必要はありませんが、必要のない明らかにゴミと思われる物が散乱していると、それらの処分費用ということで減額要因となることもありますから、訪問査定の時にはお家の中は一通り片付けて小綺麗にしておいた方が良いですね。
マンションの場合は築年数と間取り、中部屋か角部屋かが重要視されますが、日当たりや風通し、眺望の良さもポイントとなります。
特におさえておくべきポイントは、最初に印象が決まる玄関や、汚れていると嫌悪感を与えてしまうお風呂やキッチンなどの水回りです。
マンションの場合は開口部が少ないため、湿気や臭いがこもりがちになります。そのため、普段から喚起をまめに行っているかどうかが大事になってきます。
昔から「マンションを買うなら管理を買え」という言葉があり、マンションというのは大抵どこかの管理会社が入っています。管理が行き届いていない結果、建物の汚れや傷んでいる部分が放置されてしまい、その結果、マンションの価値が下がってしまうということにもなりかねません。今でこそ、どの管理会社もしっかりと管理を行っていますので、このような事は見受けられかもしれませんが、昔からあるこういう言葉にも耳を傾けていきたいものです。
そのほかに見られるポイントとしては、住宅の周辺環境や利便性が挙げられます。
駅やバス停までは何分か?
スーパーやコンビニ、商業施設が近くにあるか?
学校や公園、病院などは近くにあるか?
が挙げられます。
過去の成約事例や現在の販売事例をだけを基にした机上査定とは違い、このように細かいところをチェックされて算出された訪問査定価格は、実際の取引価格に近いものになるので、不動産の売却を急いでいる方は、机上査定を行った上で訪問査定を受けるといった段階を経ずに、最初から訪問査定を受けられることをお勧めします。
宮城県で昭和60年創業
宮城県知事(2)6160号
株式会社日興管財
宅地建物取引士
熊谷 求