実際の不動産売却相談事例(資産整理)|高齢なので今後どうするか考えています|仙台市若林区、利府町の戸建売却

Q.30年ほど前に土地を買って新築しました。その時は少しだけローンを組みましたが、今ではそのローンを全部支払っているので借金はありません。ただ、30年ともなると自分も歳を取り、今後この土地と家をどうするか考えています。売って賃貸に引っ越した方がいいものか、このままここにいた方がいいものか、どうしたらいいものでしょうか?

A.このような場合、家族関係の状況によってもどういう動き方をすれば良いのかか変わってきますね。
今回の質問の内容だけだとなかなか判断はしづらいですが、過去にこのようなケースがありました。
本当は子供たちに自宅を譲ろうかと考えていたものの、どういうわけか親子関係の中が悪くなってしまい、子供たちから、「相続はしたくないので、自分が生きてるうちに何とか処分してほしい」といった話でした。結果として売却には至ったものの、ちょっと悲しい気持ちにはなったのを覚えています。
ご高齢の方が、今お住まいになってる自宅(戸建)を売るということに関しては、いろんなリスクもありますので、今回はそのようなことも踏まえて考えてみたいと思います。

■はじめに:高齢者が戸建て売却を考える理由

まず第一に、ライフスタイルの変化が挙げられます。子供たちが独立し、家族構成が変わると、大きな戸建ては不必要に大きく感じられることがあります。空き部屋が多くなることで、掃除や維持管理の負担が増すことも少なくありません。こうした状況に直面した時、多くの高齢者はコンパクトな住まいへの移行を考えることが多くなります。

次に、経済的な理由も重要なポイントです。戸建てを維持するためには修理や税金、光熱費などの継続的なコストがかかります。将来の生活資金に備え、売却によって得られる資金を利用し、より経済的に安定した生活を手に入れたいと考える方もいらっしゃいます。

また、身体的な理由もあります。年齢を重ねるにつれ、階段の上り下りや庭の手入れが難しくなることがあります。そのため、バリアフリーである賃貸住宅やサービス付き高齢者向け住宅に移ることが、より快適な生活への第一歩と考えられることもあります。

さらに、地域の環境の変化も影響します。近隣の治安や交通機関の整備状況、施設の充実度などが変わる中で、いつまでも以前の場所にとどまる必要があるのか再考する機会が増えています。特に、交通の便が良い場所や医療施設の近くに移ることで、日常生活がより便利になることを期待する方も多いです。

このように、高齢者が戸建ての売却を考える理由は多岐にわたり、その背景にはさまざまな事情やニーズが存在します。これからの生活を見据えた時に、戸建ての売却は資産整理の大きな一歩となることでしょう。

■戸建て売却のメリットとデメリット

戸建て売却には、さまざまなメリットとデメリットがあります。まずは、メリットから見ていきましょう。

1. **資金の確保**

不動産を売却することで、大きな資金を得ることができます。この資金は、今後の生活費や医療費、あるいは老後の生活環境を整えるために必要な資金として活用できます。

2. **維持管理の負担軽減**

戸建てを所有していると、定期的なメンテナンスや税金、保険料などの経費が発生します。また、庭の手入れや掃除なども必要です。売却することで、これらの負担を軽減することができます。

3. **生活環境の見直し**

高齢になると、現在の住まいが適していないと感じることもあるでしょう。戸建てを売却し、バリアフリーの住居やサービス付き高齢者住宅など、生活環境を見直すことができるのも大きなメリットです。

次に、デメリットについて考えてみましょう。

1. **市場の影響**

不動産市場は常に変動しています。売却のタイミングや地域によっては、思った以上に価格が下がってしまうことがあります。急いで売却したい場合には、予想以上の損失を被るリスクもあります。

2. **感情的なストレス**

長年住み慣れた家を手放すことは、心理的なストレスを伴うことがあります。思い出の詰まった住まいを売却することに抵抗を感じる方も多く、心の準備が必要です。

3. **引っ越しの手間**

戸建てを売却する際には、新しい住まいに引っ越す必要があります。特に高齢者の場合は、引っ越し作業が負担となり、体力的に厳しく感じることがあるかもしれません。

4. **売却後の生活プランの再構築**

売却後、どのように生活するかを再構築する必要があります。新しい住まいを探し、生活環境を整えることが求められるため、計画的に進めることが大切です。

以上が、戸建て売却のメリットとデメリットです。売却を検討する際には、これらのポイントを十分に理解し、自身のライフスタイルや未来に対する考え方に基づいて決断することが重要です。

■資産整理のステップ:売却前に知っておくべきこと

戸建ての売却に取り組む際、まず最初に考えるべきは、どのように資産を整理するかということです。資産整理は、売却プロセスの重要な一環であり、これを適切に行うことで、スムーズな売却が実現できます。

まず、最初のステップは、家の中の物を整理することです。長年住んでいると、さまざまな物が溜まってしまいがちです。不要な物を整理することで、家の印象を良くし、買い手にとっても魅力的な物件にすることができます。最初は大変かもしれませんが、少しずつ進めると良いでしょう。

次に、家の状態を確認しましょう。家の内装や外装に傷みや劣化がないかをチェックし、必要に応じて修理やリフォームを行うことをお勧めします。特に、キッチンや浴室など、生活に直結する部分が綺麗であることは、買い手に良い印象を与えます。

また、売却に向けては、売却価格の設定も重要です。そのためには、周辺の物件の相場を調査し、専門の不動産業者に相談することが有効です。適正な価格設定をすることで、スムーズに買い手を見つけることができるでしょう。田舎と都市部では価格の差があるため、自分の地域に合った査定を行うことが大切です。

さらに、書類の整理も欠かせません。売却には、権利証や固定資産税の納税証明書、建物図面などさまざまな書類が必要です。事前にこれらの書類を整えておくことで、売却がスムーズに進むでしょう。

最後に、信頼できる不動産業者を選ぶことが大切です。経験豊富な業者は、売却プロセス全般をサポートしてくれます。特に高齢者の場合、心身の負担を軽減するためにも、専門家の助けを借りることが望ましいです。

以上のステップを踏むことで、高齢者にとって安心して戸建てを売却することが可能になります。資産整理は簡単な作業ではありませんが、一つひとつ進めていくことで、住まいの売却を成功へと導くことができるのです。適切な準備を行い、自分自身の新しい生活に向けた第一歩を踏み出しましょう。

■成功するための売却手続きとポイント

戸建ての売却を成功させるためには、いくつかの重要な手続きとポイントを押さえておく必要があります。まず、売却を決意したら、自身の不動産の現状を把握しましょう。

1. **不動産の価値を把握する**

売却価格を決める前に、不動産の評価額を調べることが大切です。市場における類似物件の取引価格や、専門家による査定を基に、適正な価格を見定めましょう。

2. **必要書類の準備**

売却には各種書類が必要です。登記簿謄本、固定資産税の納税通知書、土地・建物の図面など、必要な書類を事前に用意することで、スムーズに手続きを進めることができます。

3. **不動産業者の選定**

専門の不動産業者に依頼することで、より効率的に売却を進めることが可能です。業者の実績や評判を確認し、自分に合った信頼できる業者を選びましょう。

4. **販売戦略の立案**

不動産業者と共に、どのような販売戦略を取るかを考えます。広告の方法やオープンハウスの日程など、ターゲットとなる購入者層に応じたアプローチが重要です。

5. **物件のプレゼンテーション**

売却に向けて、物件を魅力的に見せることも大切です。掃除や整理整頓を行い、居住空間を美しく保つことで、購入者の関心を引きやすくなります。

6. **交渉と契約**

購入希望者からのオファーを受け付けたら、条件の交渉を行います。価格だけでなく、引渡し時期やその他の条件についても明確にしておくことが重要です。

7. **必要な手続きの実施**

買主と合意に達したら、正式な契約書を作成し、必要な手続きを進めます。また、引渡しには、鍵の交換や引越しの準備も考慮しておく必要があります。

8. **アフターフォロー**

売却後も、トラブルや疑問が生じることがあります。きちんとしたフォローアップを行うことで、売却後の安心感を得られるでしょう。

以上が、戸建て売却を成功させるための手続きとポイントです。初めての方にとっては難しいプロセスかもしれませんが、計画的に進めることで、スムーズな売却が実現できます。ですので、しっかりと準備をし、自分に合った方法で進めていきましょう。

■まとめ:新たな生活に向けた第一歩を踏み出そう

これまで築き上げてきた家庭や思い出が詰まった住まいを手放すことは、決して簡単な決断ではありません。

しかし、新たな生活へのスタートを切るためには、まず第一歩を踏み出すことが必要です。

私たちの生活環境やニーズは、年齢と共に変化していきます。特に高齢期に入ると、身体的な負担を軽減し、より快適な生活を追求することが重要です。そのため、戸建ての売却を考えることは、資産を整理し、今後の生活をより豊かにするための一つの選択肢です。

戸建てを売却することによって、生活スペースを見直し、より便利な立地やバリアフリーの住宅に移る機会を得られます。また、売却譲渡による得られた資金は、今後の生活資金や医療費、レジャー活動に活用できるため、人生をより充実させるための資源となります。

売却を考える際には、まずは市場の状況を把握し、専門家のアドバイスを受けることが大切です。信頼できる不動産業者に相談することで、スムーズで安心な取引が期待できます。特に高齢者向けのサービスを提供する業者を利用することで、心配な点や不安も軽減されることでしょう。

また、戸建て売却にあたり、資産の整理や必要な書類の準備も重要なステップになります。今後の生活を見据えた整理を行うことで、売却作業自体がスムーズになるだけでなく、思い出とともに新たなスタートを迎える気持ちの整理にもつながります。

このように、高齢者の戸建売却は単なる資産整理にとどまらず、未来への第一歩を踏み出すための大切なプロセスです。不安や疑問があれば、専門の相談窓口や公的機関に相談し、安心して進めていくことが大切です。

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宮城県で昭和60年創業
株式会社日興管財
宅地建物取引士
熊谷 求