築35年の古アパートの取り扱いについて|宮城県仙台市若林区、宮城県宮城郡利府町、宮城県石巻市、宮城県東松島市の不動産売却

Q.築35年のアパートを所有しています。4世帯のうち2世帯を母が使っていましたが、マンションに移る事になり、現在1世帯のみ賃借人がいます。今後、このアパートを取り壊して、不動産売却するか、少し直して貸し続けるか悩んでいます。間取りは2Kで、お風呂とトイレは別ですが、洗濯機置場は外にあるという昔の造りです。今後のことをどこに相談したらいいか分からず、母は高齢で娘の私に任せきりです。
古いアパートですし、どのようにするのが良いのでしょうか?

A.これは悩ましい問題です。
このような不動産であっても十分に売却は可能ですし、買い手も付くのだろうと思います。
築35年と言っても間取りや日々のメンテナンスによってはまだまだ使えますし、リフォームの仕方によっては現代的になります。

実際に弊社で取り扱っている物件で、築40年以上という物件がありますが、現在満室になっています。
しかし、外壁や屋根の塗装をし、ネット無料サービスを導入したり、空室が出る度にアクセントクロスに変え、水回りを新しくするといった経費がかかるのは確かです。

建物が古ければ古いほどリフォームのしがいはあるので、引き続き賃貸経営をしたいということであれば、割り切って大胆にやってしまおうという考え方もありですよね。
古い物件だとどうしても湿気っぽくなりやすいですから、玄関によくある靴箱を撤去してしまって、その代わりに稼働式の棚をつけたり。

賃貸経営のヒントは日常の至る所にあるものです。

売却したいということであれば、1世帯のみ入居者がいると言っても収益は出ているので、現状のまま売ってしまうのも一つの方法です。
不動産売却を理由に賃借人に明け渡しを求めるということになると、明渡費用などの経費がかかってしまうので、あまり経費や労力をかけたくないということであれば、「一世帯は賃貸中であるものの、現状でのお引き渡し」という条件で売却してしまうのも手っ取り早いかもしれませんね。

ご質問の答えにはなっていないかもしれませんが、先ずは、アパート経営をしたいのかしたくないのか。
この部分をはっきりさせることで、今後の方向性を見つけやすくなるのではないかなと思います。

同じようなお悩みを抱えていらっしゃる方のヒントになれば嬉しいです。

一番大事なスタート地点ですから、じっくりと考えてみましょう。

株式会社日興管財
宅地建物取引士
熊谷 求