売却したい不動産に家財など、物がいっぱい残っている場合、それでも売れるのでしょうか?
結構多く聞く質問ですね。
はっきりと申し上げると、売れます。
しかし注意点があります。
①不用品を残していても、付加価値としてお家の査定価格は上がりません。
売主様にとっては「まだ使える家電」「高価だった家具」だとしても、買主様からすれば不要な物で、喜ばれないことも多いのです。
買主様は買主様で、すでに使っている物や新たに買って使いたい家具や家電があるかもしれませんからね。
ですので、「売ったら価値がありそうな物」は、是非ご自身で片付けて、家の売却にかかる費用の足しにしましょう。
②売却時の条件として、不用品の処分、不用品の処分費用として値引き交渉される可能性があります。
不用品を残したまま売却すると、買主様が不用品の処分をすることになり、費用や手がかかります。そのため、買主様にかかる費用や手間の分だけ、売却価格の値下交渉を受ける可能性が高くなります。また、内覧時に不用品が家の中に残っていると、購入希望者に良い印象を与え難くなります。買い手がつかなければ、売り出し価格を下げることも検討しなければなりません。できる限り早く・高く売るためにも不用品は処分しておくのがおすすめです。
そうすると、いつまでに片付けなければならないのか?
という事になってきますが、理想としては、査定をするまでには片付けてほしいですし、遅くてもお客様の見学が始まるまでにはある程度整理しておいてほしいですね。
室内が不用品でいっぱいだと、お家の状態を正しく見ることが難しくなります。全部処分するのが難しくても、明らかなごみや、使う予定のない物は処分して、お部屋の中のスペースを空けておくと良いかもしれませんね。
どうしてもご自身での処分ができないという方は、最終的には契約の条件として処分費用を値引く、または、契約後から引渡しまでの間に業者に頼んで処分してもらうといった方法もありますので、不動産業者に相談してみるのも良いかもしれません。
いずれにしても、不用品が残ってるというのは、不動産売却時においては不利になることが多いので、普段から少しづつ整理しておいた方が良いですね。
それではまた!
宮城県で昭和60年創業
宮城県知事(2)6160号
株式会社日興管財
宅地建物取引士
熊谷 求