道路が不動産の査定に及ぼす影響|宮城県仙台市若林区、宮城県宮城郡利府町、宮城県石巻市、宮城県東松島市の不動産売却

「普段はそんなに意識する事はないかもしれませんが、道路はものすごく重要ですからね!」

真剣な表情でこういう事を言うと、大抵笑われてしまいます。

実際、道路といっても色んな種類があって、その土地にどういう道路がどのように接しているかによって建築に影響してきます。

国道や県道、市道といった公道で幅員が十分にあれば建物はスムーズに建てられますが、その土地に接している道路が私道で、しかも狭いとなると「狭あい協議が必要」「セットバック(道路後退)しなければならない」といった事案が発生してくる可能性があるので注意が必要です。

前面道路は、不動産のアクセス性や利便性を左右する重要な要素です。道路の広さ、交通量、舗装状況、歩道の有無などが、住宅や商業用不動産の査定に影響を与えます。

道路状況が不動産の査定に及ぼす影響のいくつかを説明します。

▼アクセス性と利便性
比較的状態の良い前面道路がある場合、不動産へのアクセスが容易であり、居住している方やビジネス上の顧客が便利に移動できます。交通渋滞や駐車の問題が少ない場合、不動産の価値は高まります。

▼安全性とプライバシー
道路の幅や歩道の有無は、不動産の安全性とプライバシーに関連します。広い道路と歩道があると、歩行者や自転車の通行がしやすくなり、住民の安全性が高まります。また、道路からの距離や周辺の景観も、住宅のプライバシーに影響を与えます。

▼騒音と振動
道路の近くに不動産が位置する場合、交通騒音や振動が問題になることがあります。交通量の多い道路や高速道路に面している場合、騒音や振動のレベルは高くなり、住宅や商業用不動産の評価を下げる可能性があります。

▼不動産の価値と需要
魅力的な前面道路は、不動産の需要と価値を高める要素となります。広い道路や景観の美しい道路がある場所では、物件の需要が高まり、市場価値が向上する傾向があります。逆に、狭くて交通渋滞の多い道路がある場所では、需要や価値が低下する可能性があります。

▼商業用不動産への影響
商業用不動産においては、前面道路の重要性がより高まります。交通量の多い道路やアクセスの良い場所に位置する商業用不動産は、ビジネスにとって利便性が高くなります。それにより、店舗の集客力や収益性が向上し、査定価格も上昇する可能性があります。

以上が、前面道路が不動産の査定に及ぼす影響の一部です。

敷地と前面道路に高低差がある場合、不動産の査定額は下がる傾向にありますが、実生活上はプライバシーがある程度保たれるという側面もあります。

また、前面道路の状況は地域によって異なるため、具体的な査定においては地域の特性や需要動向も考慮されます。

私自身、不動産業界で駆け出しの頃、調査が不十分であったため、不動産取引の場面では痛い目に合ったものでした(汗)

 

宮城県で昭和60年創業
宮城県知事(2)6160号
株式会社日興管財
宅地建物取引士
熊谷 求